津軽三味線と長唄三味線を操り、伝統的な和楽器の魅力を現代に発信している三味線奏者・駒田早代(こまだ さよ)さん。
幼い頃から津軽三味線や民謡を学び、10代の頃から全国規模の大会で実績を残してきました。
東京藝術大学で邦楽を学び、現在は「杵屋五司駒(きねや ごしこま)」の名でも活動。古典音楽だけにとどまらず、ポップカルチャーとの融合やSNSでの発信、海外公演など、活躍の場を大きく広げています。
この記事では駒田早代さんのプロフィールや経歴、津軽三味線を始めたきっかけ、主な受賞歴、そして現在の活動について紹介します。
駒田早代のプロフィール
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前 | 駒田早代 |
| 読み方 | こまだ さよ |
| 名取名 | 杵屋五司駒(きねや ごしこま) |
| 生年月日 | 1999年10月12日 |
| 出身地 | 三重県津市 |
| 出身大学 | 東京藝術大学音楽学部邦楽科 |
| 主な楽器 | 津軽三味線・長唄三味線 |
| 活動 | 演奏活動・SNS・海外公演など |
駒田早代さんは、三重県津市出身の三味線奏者です。
7歳で津軽三味線を始め、10歳から民謡にも取り組みました。その後は長唄三味線や長唄も学び、津軽三味線だけにとどまらない幅広い邦楽の技術を身につけています。
大学は東京藝術大学音楽学部邦楽科へ進学。卒業後は四代目杵屋五三郎家元から「杵屋五司駒」の名を許され、津軽三味線と長唄三味線を扱う「二刀流奏者」として活動しています。
若い世代の奏者でありながら、昔から受け継がれてきた邦楽を本格的に学んでいる点が、駒田早代さんの大きな特徴といえるでしょう。
駒田早代が津軽三味線を始めたのは7歳
駒田早代さんが津軽三味線を始めたのは7歳の頃です。幼い頃から演奏技術を磨き、10歳になると民謡にも挑戦。さらに成長するにつれて長唄三味線や長唄も学ぶようになりました。
過去のプロフィールでは、津軽三味線と民謡を松田隆行師、長唄三味線を杵屋五司郎師、長唄を杵屋勝眞規師から学んだことが紹介されています。津軽三味線は力強く華やかな演奏が魅力ですが、長唄三味線には歌舞伎などの伝統芸能と深く結びついてきた歴史があります。異なる特徴を持つ音楽を学んできた経験が、現在の幅広い演奏スタイルにもつながっているのでしょう。
さらに三味線だけではなく和太鼓やギター、ドラムなどにも触れてきたとされています。一つの楽器だけにこだわらず、さまざまな音楽に興味を持ってきたことも、駒田早代さんならではの表現力につながっているのかもしれません。
駒田早代の経歴と主な受賞歴
駒田早代さんは10代の頃から、津軽三味線や民謡の大会で数多くの実績を残しています。主な受賞歴をまとめると次の通りです。
| 年 | 主な受賞歴 |
|---|---|
| 2015年 | 第9回津軽三味線日本一決定戦 A級女性の部 優勝 |
| 2015年 | 第9回津軽三味線競技会名古屋大会 一般女性の部 優勝 |
| 2015年 | 平成27年度 第15回三重県文化新人賞 |
| 2016年 | 民謡民舞板橋区練馬区連合大会 青年部 優勝 |
| 2017年 | 第32回全国尾鷲節コンクール 一般の部優勝・総合優勝 |
| 2019年 | 第38回津軽三味線世界大会 女性A級 優勝 |
| 2021年 | 第39回津軽三味線世界大会 個人A級3位 |
| 2021年 | 第39回津軽三味線世界大会 唄付伴奏A級銀賞 |
特に注目したいのが、2015年の「津軽三味線日本一決定戦」です。公式プロフィールによると駒田早代さんは15歳で同大会に優勝しています。
さらに2019年には「第38回津軽三味線世界大会」の女性A級に出場し、見事チャンピオンに輝きました。津軽三味線世界大会の公式記録にも、三重県代表の駒田早代さんが女性A級のチャンピオンになったことが記録されています。
2021年の第39回大会では個人A級で3位に入賞。さらに唄付伴奏A級でも銀賞を獲得しています。三味線そのものの演奏技術だけでなく、民謡の唄に合わせて演奏する「唄付け」の実力も評価されていることが分かります。
東京藝術大学を卒業して「杵屋五司駒」に
駒田早代さんの経歴を語るうえで欠かせないのが、東京藝術大学で邦楽を本格的に学んだ経験です。東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業後、四代目杵屋五三郎家元から「杵屋五司駒」の名を許されています。
そのため現在は「駒田早代」の名前だけでなく、「杵屋五司駒」として紹介されることもあります。津軽三味線と長唄三味線。同じ三味線であっても、それぞれに異なる歴史や奏法、音楽文化があります。その両方を扱えることから公式プロフィールでは「二刀流奏者」と表現されています。
伝統を大切にしながら新しい音楽にも挑戦する。このバランスこそが駒田早代さんの演奏活動をより魅力的にしている部分ではないでしょうか。
駒田早代の「足太鼓」もすごい
駒田早代さんを知るうえでもう一つ注目したいのが、ユニークな演奏スタイルです。過去には三味線を弾きながら唄い、さらに足を使って太鼓を演奏するスタイルを披露しています。
三味線、唄、太鼓を一人で担当する、まさに「一人三役」です。三味線を弾くだけでも両手を細かく使う必要があるのに、そこへ唄と足による太鼓演奏まで加わります。
初めて映像を見た人は「どうやって全部同時に演奏しているの?」と驚くかもしれません。こうした独自性も昔ながらの三味線奏者という枠だけでは語れない駒田早代さんの魅力です。
駒田早代の現在の活動は?
現在の駒田早代さんは国内だけにとどまらず活動の幅を広げています。公式サイトでは伝統音楽とポップカルチャーを融合させた演奏を国内外へ発信していることが紹介されています。
さらに注目したいのが海外での活動です。公式プロフィールによるとペルーで開催されたコンサートではスペイン語による弾き語りを披露。日本人として初めての試みだったとされ、観客からスタンディングオベーションを受けたことも紹介されています。
三味線というと「日本の伝統音楽」というイメージが強いです。しかし駒田早代さんの活動を見ると、その可能性は日本国内だけに限定されていないことが分かります。
古典をしっかりと学びながら現代の楽曲や海外の文化とも組み合わせていく。その姿勢によってこれまで三味線に触れる機会が少なかった人にも和楽器の魅力が届いているのでしょう。
SNSでも三味線の魅力を積極的に発信
駒田早代さんはステージでの演奏だけでなくSNSにも力を入れています。公式サイトによるとSNSの総フォロワー数は100万人を超えています。若い世代が日常的に利用するSNSを通じて三味線の演奏を届けることで「三味線を初めてじっくり聴いた」という人が興味を持つきっかけにもなりそうです。
YouTubeでは演奏動画も公開されており、津軽三味線の大会で見せる本格的な演奏とはまた違った魅力を楽しめます。伝統芸能は少し敷居が高そう……。
そんなイメージを持っている人でもSNSの短い動画なら気軽に触れられます。伝統を守るだけでなく、現代に合った方法で届けているところも駒田早代さんが多くの人から注目される理由の一つなのでしょう。
駒田早代のプロフィール・経歴まとめ
今回は津軽三味線奏者の駒田早代さんについて、プロフィールや経歴、受賞歴、現在の活動を紹介しました。
駒田早代さんは7歳から津軽三味線を始め、10歳から民謡にも取り組み、15歳で津軽三味線日本一決定戦に優勝。その後も2019年の津軽三味線世界大会女性A級でチャンピオンになるなど、若くして高い実績を残してきました。
東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業後は「杵屋五司駒」の名を許され、現在は津軽三味線と長唄三味線の二刀流奏者として活動しています。
さらにSNSや海外公演などを通じて、三味線の魅力を新しい世代や海外へ伝えている点にも注目です。古典を大切にしながら、新しい表現にも挑戦する駒田早代さん。これから三味線という伝統楽器をどのような形で世界へ届けていくのか、今後の活動にも注目していきたいですね。

